カーポート設置のための車の条件
また、全高が高い車はカーポートが当たらないかを確認する必要がありますし屋根の形状が曲線になっている場合は屋根の縁が当たらないかを確認する必要があります。その時に良いのが平らな屋根の形状の物を選ぶと良いです。また、平らな屋根の場合鉄骨でできているので豪雪地域にも向いてますし風にも強いです。奥行きが長い場合は柱の数も増えるので強度も安心して使えます。
また、雪の多い地域は豪雪タイプ、ある程度雪の降る地域は積雪タイプ、殆ど雪の降らない地域は一般地域タイプを選ぶと良いです。また、オプションで2本柱から4本柱にする事も出来ます。強い風の際にカーポートが破損するのを防ぐ役目があります。
また、車を複数台止めるとどういった位置で止めるかで幅の広い物や奥行きの長い物など形状も変わります。勿論車の全長や全幅によっても選ぶカーポートも変わってきます。両足支柱タイプは屋根が曲線になっているタイプでM合掌タイプは屋根上が尖っているタイプ、Y合掌タイプは中央に支柱があり左右に分けて車を駐車するタイプ、縦連棟タイプは前後の位置に止めるタイプで土地柄に合った物を選ぶと良いです。また、購入金額により異なる場合がありますがカーポートの保証が付いたものもあります。
カーポート設置のための敷地の条件
カーポートがあることで雨に濡れない、荷物の出し入れに苦労しないといったメリットがあります。家の出入り口に近ければそれだけカーポートのメリットが大きくなる一方、離れていてはその意味を成さないだけでなくそれだけ大きなものにしなくてはなりません。連絡をスムーズにさせる場所に設置できるかどうか、それだけの余裕があるかも考慮しておく必要があります。雪の多い地域では柱の数が耐久性を大きく左右し、雪の重みにどれだけ耐えるかも考慮することが求められ、その分も敷地の中で確保することになります。
最後に前の道路の幅の問題です。前の道路が広ければ特に問題はないですが、狭いと出るのも入るのもしにくい状況になります。前が狭ければその分駐車場の入り口の部分を広めにしないといけません。1台だけ停められるようにするのか2台停められるようにするかでも開口部の広さはかなり変わります。それだけ敷地を確保しているかどうかもカーポートの設置を考える際には重要な部分です。他にも考えるべきポイントはありますが、要するに使いやすい環境かどうかが大事です。使い勝手が悪ければ何のために設置をするのかわかりません。車の出入りに問題がないというのが第一でありそういう敷地の活用ができるかどうかが問われています。それをクリアすればいよいよ設置に向けた段取りに入ります。
カーポート設置のための設備条件
設置する時に注意することは、車のサイズなどだけではありません。屋根のあるカーポートは、建築物なので建築基準法を守る必要があります。家などではないので、簡単に設置できると考えている人もいます。しかし、カーポートの設置には確認申請が必要になるので、自宅の敷地であっても自由に設置することはできません。自宅の敷地に対する建ぺい率や容積率や採光など、様々な基準からカーポートは規制を受ける建築物です。使っている屋根材や柱なども、防災地域などの用途地域などの規制があります。設置する時の基礎コンクリートのサイズや屋根や柱などの積雪荷重など、様々な規制をクリアしなければ設置することができません。これらの条件をクリアしないで設置した場合は、違反建築物になる可能性がでてきます。違反建築物に指定されると、改修工事や取り壊しなどを命令されることがあるので注意が必要です。
カーポートは利便性が高い人気のある設備ですが、法律を守って設置しなければいけません。新しく設置したり改築する時など、自分だけで判断すると思わぬ法律違反を犯す可能性があります。カーポートを設置する時は、建築士など知識のある専門家に相談をすることが大切です。
カーポートの種類
柱を必要とするのが片側だけとなるため、設置するスペースが少なくて済むこと、柱がない反対側がすっきりするので車を停めやすい、ドアを開けるのも邪魔にならないといったメリットがあります。複数台を駐車するために縦長に並べたり、向かい合わせに組み合わせた「M合掌」または「Y合掌」と呼ばれる方法が利用されることもあるようです。対する両側支持タイプは柱を両側に設置して屋根を支持するので、左右対称でデザイン的にスマートになり、安定感もあることがわかります。一般的に2台以上の駐車スペースを作りたい場合に利用されることが多く、横長に屋根を広げたワイドタイプがほとんどです。高さは自動車に合わせて2メートル程度のものがほとんどですが、中にはハイルーフ用に高さを上げたものや、自転車またはバイクを駐車できるスペースのある余裕を持たせたタイプも存在します。
どの種類でも地域による気象条件に合わせた設計がされており、積雪20センチ程度までなら耐えられるようになっており、北部の豪雪地域なら200センチまでの耐荷重のものも揃っています。十分な強度によって耐風圧性能も備えており、簡単に損傷しないよう作られているようです。ただし、高い性能を発揮するためには形状やデザインなどに制約があるため、設置する際は施工会社と相談して最適なものを選ぶようにしましょう。
カーポートの施工までの流れ
予算を基に、施工会社の既存プランなども検討しながらじっくりと検討しましょう。その後、調査結果や客の要望を踏まえた、プランの作成と見積もりが業者側から提出されるので、最終的な1社を選ぶ必要があります。このとき安易に決めるのではなく、予算を踏まえながら疑問に思うところは全てクリアにしておくことが大切です。1社に絞り込んだら、最終的なプランを基に工事時期、工事日程、料金の支払い条件などを確認して、全て納得できた段階で最終的に契約書を取り交わします。契約後に資材の調達となりますが、資材によっては調達にある程度の日数が必要になる場合があるので、施工に期限がある場合は見積もりの段階で確認しておくことが必要です。
資材が揃ったら施工に取りかかりますが、カーポート自体は半日から1日あれば完成しますが、土地の状態によっては基礎工事を行う必要があるため、業者が現場に入る期間は5日から10日間を予定しておけば良いでしょう。作業が完了したら施工スタッフによる検査を行い、立会い確認で問題が無ければ引き渡しとなり施工完了となります。保証書やアフターサービスの有無などを最後に確認することを忘れないようにしましょう。